2013年度ランダム力学系研究集会
- 「ランダム力学系理論とその応用」 -

京都大学数理解析研究所の共同研究事業で下記のように研究集会を催しますので, ご案内申し上げます.

A devil's coliseum. (by H. Sumi)


2013年度ランダム力学系研究集会 -- ランダム力学系理論とその応用 --

日時 2014年2月19日(水曜日)午前9:45~2月21日(金曜日)午後17:00
会場 京都大学 数理解析研究所111号室  市バス京大農学部前または北白川下車   ( 案内図) 
プログラム プログラム(2014/2/14) 講演要旨付プログラム(2014/2/14)
研究集会の主旨 自然科学や工学、社会科学の広い分野における複雑現象は離散時間あるいは連続時間の力学系で記述されることが多い。
これらの決定論力学系にノイズが付加された場合に生じる現象、 あるいは不定な外力が加わった非自励系で生じる現象、
確率的に力学系が選ばれる系(スイッチング)で起きる現象、 などは古くから興味の持たれている問題である。
このようなランダム力学系の動力学の現象研究は様々な分野で行われてきた。
たとえば、カオス的な力学系にノイズを付加すると秩序的な状態に遷移する(雑音誘起秩序)、
逆に秩序的な力学系にノイズを付加するとカオス的な振る舞いを示す(雑音誘起カオス)といった 雑音誘起現象などがその例である。
こういったランダム非線形現象は様々な分野で現れるが、
確率共鳴などの単純な例を除いてそのメカニズムは明らかになっていない。 実際、力学系理論的観点から分析すると、自明でない数学的問題が大半を占め、
現象論の統一的体系化も進んでいない。 ランダム力学系理論の重要性が様々な分野において認識されつつある現在、
これを総合的かつ実践的に研究し、様々なランダム非線形現象とその応用の可能性を考察していくことは、 意義深い学際研究となりうる。
この研究集会では、力学系理論、ランダム力学系理論、確率過程論、エルゴード理論、
確率的ダイナミクス、非線形現象論とその応用に携わる研究者が一堂に会し、
最新の知見の発表と意見交換を通して諸分野に新たな問題提起を行うことを目標とする。
多くの研究者の方々に, 是非積極的に参加をして頂きたいと思います.


交流会ならびにポスターセッション

交流会 兼 ポスターセッションを企画しております. 多くの方のご参加をお待ちしております. 
日時:2/20(木)18:00-20:30
会場:京都大学理学研究科セミナーハウス
参加費:1000円程度を予定
●参加をご希望の方は,1/15(水)までに お名前, 所属, メールアドレスを 角 sumi(AT)math.sci.osaka-u.ac.jp までご連絡ください.
●ポスター発表をご希望の方は,1/20(金)までに, ご氏名、所属、メールアドレス、ポスター発表題目、要旨数行 を 角 sumi(AT)math.sci.osaka-u.ac.jp までご連絡ください。
●一般講演枠に若干空きがあります。 ポスター発表希望者で一般講演も希望される方はその旨を 角 sumi(AT)math.sci.osaka-u.ac.jp まで1/10(金)までにご連絡ください。
多くの方のご参加をお待ちしております.

講究録について

研究集会終了後、一年以内に講究録(別冊ではない)を発行する予定です。 講究録は講演内容の記録にあたり、査読はなく、正式な論文にあたるものではありません。


この研究会は以下の日本学術振興会科学研究費に支援されています。
基盤(C) 24540390 佐藤譲(代表)、角大輝、矢野孝次、雑音誘起現象へのランダム力学系アプローチ
基盤(C) 24540211 角大輝(代表)、佐藤譲、ランダムな複素力学系および正則写像半群の力学系 の研究

宿泊情報

宿泊案内 をごらんください。なお、期間中は北白川宿舎への宿泊はできません。

世話人
佐藤譲(北大)
矢野孝次(京大)
角大輝(大阪大学,代表)
2014年2月14日記