2017年度RIMS共同研究(公開型)研究集会
- 「ランダム力学系理論の総合的研究」 -
京都大学数理解析研究所の共同研究事業でRIMS共同研究(公開型)として下記のように研究集会を催しますので, ご案内申し上げます.
なおこの研究会は以下の日本学術振興会科学研究費に支援されています。
「基盤研究(B) 16KT0020 小谷野 仁(代表)、矢野孝次、文字列の非可換位相半群上の確率・統計理論とそれらの環境再生生物工学への応用」
A fractal wedding cake.
(by H. Sumi)
2017年度RIMS共同研究(公開型) -- ランダム力学系理論の総合的研究 --
日時
|
2017年9月25日(月曜日)13:00~9月27日(水曜日)17:00
|
会場
|
京都大学 数理解析研究所111号室
市バス京大農学部前または北白川下車
( 案内図)
|
プログラム
|
プログラム(2017/8/25)
講演要旨付プログラム(2017/8/25)
|
研究集会の主旨
|
自然科学や工学、社会科学の広い分野における複雑現象は離散時
間あるいは連続時間の力学系で記述されることが多い。これらの決定論力学系にランダム項が加わった系
や不定外力が加わった非自励系で起きる現象、などは古くから興味の持たれている問題である。カオス的
な力学系にノイズを付加すると秩序的な状態に遷移する(雑音誘起秩序)、逆に秩序的な力学系にノイズを
付加するとカオス的な振る舞いを示す(雑音誘起カオス)といった雑音誘起現象がなどがその例であるが、
単純な例を除いてそのメカニズムは明らかになっていないところが多い。しかしランダム力学系理論につ
いては純粋数学において世界的に盛り上がりをみせつつあり、教科書も多く出版されるようになってきてい
る。実際、力学系理論、確率論などの近接する分野からの多くの研究者の参入や、それらの既存の分野の研
究者が若手にランダム力学系理論の研究を薦めるという傾向が見受けられる。応用系の分野においてもラ
ンダム力学系を用いてのモデリングやシミュレーションを行う研究例を非常に多くなってきており、理論、
応用両者の連携も見られつつある。また、ランダム項を付加したニュートン法などの、ランダム力学系理論
の具体的応用も見つかりはじめ、新しい方向の研究が始まることを予感させる。この研究集会では、ランダ
ム力学系理論、確率過程論、エルゴード理論、非線形現象論とその応用に携わる研究者が一堂に会し、最新
の知見の発表と意見交換を通して理論面と応用面の連携を行い新たな問題提起等を行うことを目標とする。
|
|
|
|
多くの研究者の方々に, 是非積極的に参加をして頂きたいと思います.
|
懇親会ならびにポスターセッション
懇親会 兼 ポスターセッションを企画しております.
多くの方のご参加をお待ちしております.
日時:9/27(水)18:00-20:30
会場:京都大学北部生協2階
参加費:教員4000円、学生2000円程度を予定
●懇親会への参加をご希望の方は,準備の都合上、8/31までに
懇親会兼ポスターセッション登録フォーム
からご登録いただくか
お名前, 所属, メールアドレスを
角
sumi(AT)math.h.kyoto-u.ac.jp
までご連絡いただければ幸いです.
●懇親会に加えてポスター発表もご希望の方は,準備の都合上、8/31までに,
懇親会兼ポスターセッション登録フォーム
からご登録いただくか
ご氏名、所属、メールアドレス、ポスター発表題目を
角
sumi(AT)math.h.kyoto-u.ac.jp
までご連絡いただければ幸いです.
多くの方のご参加をお待ちしております.
講究録について
研究集会終了後、一年以内に講究録(別冊ではない)を発行する予定です。
講究録は主として共同利用研究の際の講演等の記録として
刊行されるもので、査読はありません。
サテライト研究集会のお知らせ
本研究集会のサテライト研究集会として
Perspectives of Nonlinear Phenomena in Random and Non-autonomous Dynamics
と題する研究集会を京都大学理学部3号館(数学教室)127講義室にて行います。
世話人は佐藤譲(北大)矢野孝次(京大理数学)角大輝(京大人間・環境)です。
サテライト研究集会案内
をごらんください。
多くの方のご参加をお待ちしております.
宿泊情報
宿泊案内
をごらんください。
世話人
佐藤譲(北大)
矢野孝次(京大)
角大輝(京大人間・環境, 代表)
2017年8月10日記